■お知らせ■
・2018年5月5日開催の『COMITIA 124』にて発行した『還り着く場所』シリーズのWeb再録本等をオンデマンド頒布中です。こちらからどうぞ。
汚れるよりは死を
Pixiv にて「作者が一度、自分のキャラで読んでみたかった頭の悪いセルフ二次創作小説シリーズ」として発表した小説のうち、3作品目として発表したお話になります。 CPはジルアル(騎士(部下・年下)×騎士(上官・年上)。 … 続きを読む
聖なる魔女のひそやかな愉しみ
作者自らが『還り着く場所』のジルジャン二人による愛の営みを綴るセルフパロディシリーズ、その3です。 今回、アンケート結果を受けて、作者が全力でマニアックな趣味に走った内容になっています。 聖女のおかげで、われらが元帥閣下 … 続きを読む
白百合を抱くハイペリオン(3)
壮麗な聖堂に隣接した僧房の一室。 人目を憚るように、予め整えられたその場所で、男はその時が訪れるのを静かに待っていた。 窓から差し込む光は、長らく暗闇の中で過ごしてきた身にはまだ眩しく、素足を包み込む毛足の長い絨毯の上も … 続きを読む
白百合を抱くハイペリオン(2)
使徒の一人であるペトロをその起源とし、キリスト教の総本山として世俗に対し威容を誇る教皇庁はサン=ピエトロ大聖堂。 多くの聖職者が出入りするこの一大宗教都市とも言える場所の中でも、取り分け限られた人間しか立ち寄らない区域。 … 続きを読む
白百合を抱くハイペリオン(1)
その運命の日。 逃れ得ぬ最期の時、終幕の舞台へと歩を進める少女の目には、迷いも嘆きもなかった。 フランス──未だイングランドの支配下にあるノルマンディの主都・ルーアン。 晴天の下、多くの聴衆がひしめき合うヴィエ・マルシェ … 続きを読む
我が愛しき輝ける影へ(2)
「君は随分と軍備に金をかけているのだな」 ──1429年6月。 マラドゥルリーの地に揃った勇壮にして華麗な騎士団を目にして、リッシュモンは思わず感歎の声を上げたものだ。 「人材もまた資産です。 技術と才能は時間をかけてつ … 続きを読む
我が愛しき輝ける影へ(1)
──果たして、一体どちらが光でどちらが影であったのか。 気が付けば、傍らにいるのが当たり前になっていた。 君は私で、私は君。 互いに背負い、互いに分かち合い、かつて一人の少女が示した見果てぬ夢を追い求め、ひたすらに戦場を … 続きを読む