厨二病の世界(その5.5)

(初出:December 03 [Mon], 2012)

ネタバレ企画後半戦突入を前に、ここでまたちょっと一休み。

今回は現在までの『エンペラーズ・ハイ』におけるパワーインフレの歩みと、『エンペラーズ・ハイ』の魔皇ズに限らず、巷を賑わす最強クラスのチートキャラ達を理解する為に避けて通れない『量子力学的世界』の簡単な作者的解説を置いておくことにします。

■~『エンペラーズ・ハイ』パワーインフレの歴史~■

・最初期設定では現在のような血生臭い話ではなく、割と普通に古き良きファンタジーに準じていた(と見せかけてやはり最終的には内部抗争に陥っていた気がする)ストーリーだった『エンペラーズ・ハイ』。

・……ただ、元々が『ドラえもんが未来人ではなく、全くの異世界からの来訪者だったとしたら』という妄想から発展した話だった為、必然的に殿下やダレフのスペックはドラえもんのそれに準じる事になり(ダレフなんか何気にカラーリングまで継承しちゃってるからな……)、この時点で、実は既に大抵のバトル系少年マンガの登場人物やファンタジー世界の住人を凌駕する存在になってしまっていた。

・知っている人は知っているが、某巨大掲示板における2008年度の全ジャンル最強キャラランキングでは、『ドラえもん』は割と上から数えた方が早い位 置につけていて、メジャーなキャラの中では間違いなくトップクラス(あと国民的人気キャラでこの上に来るのは、原作設定のセーラームーンぐらい?)。ぶっ ちゃけ『ドラゴンボール』のメンツより遥かに強い扱いだったりする。(参考までに→ドラえもんのスペック表
今じゃ大分順位が下がっちゃったけど、それでもメジャーなキャラの中ではかなり強い方。

・恒星間移動が出来る『どこでもドア』(ドラえもんの世界では、この道具が登場したおかげで銀河鉄道は廃線しちゃったんだぜ……)、時間移動ならお馴染 みの『タイムマシン』、とこれだけでもかなりアレなのに加え、『もしもボックス』や『しあわせトランプ』のような運命改変(任意全能)系の道具、更には実 際に使用した事はないものの、火力としては『地球破壊爆弾』なる最大級に物騒なブツも所持。『テキオー灯』を使えば海底だろうが宇宙空間だろうが活動出来 る……確かにどのRPG・ラノベ系ファンタジーの魔王より強い。22世紀の猫型ロボットおそるべし。

・実は『最強スレッド』での議論やランキングを見ると分かるように、基本的にファンタジーの住人よりも『量子力学』や『並行宇宙』の概念(後でちょっと解説)、銀河規模での冒険譚や戦争が繰り広げられるSF世界に生きるキャラの方が、でたらめに強かったりする。
どうもある一定のレベルを超えると、科学は魔法を凌駕するらしい……なんてこったい。

しかし、管理人はこのあたりの事情に物凄く疎かったので、『まあ、魔族の王様(というか皇帝)だし、神話基準ではこのくらいのスペックは当然よね~つか、むしろ性能的に緩すぎるんじゃね?』位のノリで、これが魔皇クラスの天魔の最低水準の設定として採用となる。(ゲームは基本格ゲーやアクションしかしないし、いわゆるテンプレなファンタジー世界に触れたのは『スレイヤーズ』が初めてだった)
恐るべきパワーインフレの歴史の始まりである。(本人まったく自覚なし)

・それでもスペックの基準になった『ドラえもん』よろしく、基本的に話が一つの惑星規模におさまる平和でのほほんとした世界観だったら、そのパワーイン フレっぷりは『あくまでも裏設定』に留まったのだが、後に『ファンタジー世界でガ○ダム』という『宇宙空間でのハイスピード戦闘』と『恒星間戦争』の要素 が加わった為、裏設定でもなんでもなく、更にブラッシュアップされたバリバリの実践用設定になってしまった。嗚呼。

加えてうちの設定の場合、性質が非常に悪いのが、以前記事にした『魔法と霊格の設定』。
ざっとまとめると、『史河達が接しているダレフ達は、本来はるかに高位の宇宙に存在する本体から『こちら側』に投影されているアバターのようなものであり、彼らの魔術による攻撃は、高位宇宙のエネルギーを『こちら側』に叩きつけて来る為、とんでもなく強い』という具合。

戦闘規模が『宇宙』になるだけでも相当厄介なのに、ここで『多次元』とか『並行宇宙』の概念が入ってきてしまいました。正直、このあたりの物理学(量子力学)的解釈は難し過ぎて作者にもよくわかりません。いやもう本当にありがとうござ(ry

・作者はイマイチ理解していませんでしたが、作者の周辺にいた同業者諸氏はこのあたりの事情に明るかったので、『魔皇連中全員強過ぎ。もうこいつらと戦えるのはラブクラフトの邪神共ぐらいしかいねーよ、HAHAHA』という事になり、気が付いたら、某渋ファンタジアのようなシェアワールド的クロスオーバー小説で、某名前が発音しにくい無貌の神様とか、荒ぶる風の神様とか、某巨大ロボットが登場するギャルゲでも有名な限りなくチートな怪物と戦争していた。

・作者も流石にここまでくると『もうこれ以上の強キャラを出すのは無理だよな……』という自覚はあったので、良くも悪くも初期設定通り、十二柱は内ゲバで滅んでもらう事になりました。(合掌)

きっと、『エンハイ』のクライマックスでは、さながらリベル・○ギスとデ○ンべインよろしく、殿下とカナートが多次元宇宙を移動しながら、お互いを滅ぼしあうんですね……まあ、素敵

殿下『僕達は…どうして…こんなところへ…来てしまったんだろう…僕達の…世界は…』(遠い目)

・ただ、元々が緩い思考で始まった設定なので、作者的には、あくまでも『ダレフは美形のドラえもん』ぐらいに認識してもらっていた方が、神経質に設定を詰めなくて済むので、気分が楽だったりする。

続いて、真面目に考えれば考えるほど頭がこんがらがってくる『量子力学的世界へのいざない』

■量子力学的世界観の文系なりの解釈・まとめ■
さて、キャラのチート具合が、さながらジンバブエドル並のハイパーインフレを起こしている前述の『最強キャラスレッド』の上位ランカーにおいては、もはや従来の古典物理学の法則内では対象者の力を測る事が出来ない為、『パワーインフレの歴史』内で何度か登場した『量子力学と、そこから派生する『シュレディンガーの猫』『エヴェレットの多世界解釈』の理論が引き合いに出されるようになる。(たとえば暫定1位のこのキャラとか)

……一応、それぞれにウィキペディア先生のリンクを張ってみましたが、この時点でこれらの内容を体系的に理解出来る方っていらっしゃいますか???

顔をしかめた貴方、大丈夫です。ここの管理人も全然分かっておりません(爆)。というか、この最先端の物理学がバッチリ理解出来るなら、その手の専門分野に進めますがな……(汗)

比較的分かりやすくまとめてくれてあるこちらのページこちらのページの解説でも、文系の人間にとっては頭が痛くなってくる内容(それ以前に、国語も嫌いな人間だと読む気にもならない難解な単語が頻出)。

……で、これらの専門用語と計算方法すら分からない公式が乱れ飛ぶ理論を、分からないなりに脳内で噛み砕いてみた人間が、文系でも理解しやすいように、『エンペラーズ・ハイ』を例に、最低限の雰囲気だけでも掴めるようにまとめてみたのが下のチャートになります。

■『エンペラーズ・ハイ』……もとい、『かおす本舗』における、量子力学的世界■
(世界の裏側の世界)

・各魔皇の設定に登場する『起源』というのが、量子力学の理論内における『観測者(一般に言うところの『梵天(ブラフマー)』や『創世神』)』であり、ようするに『宇宙』という作品の『原作者』である。
『原作者』は『作品』をプロデュースする事は出来るが、『作品世界』への直接的な干渉(※作品内の登場人物として行動したりする事)は出来ない(そもそも『原作者』は概念すら超越した存在である為、『作品世界』の住人から認識される事はない)。
そこで『作品世界』のディティールを具体的な形にし、より良い形で運営する存在(ルーラー)として『始祖天魔(起源に限りなく近い最上級天魔(いわゆる一般的な『神様』達。『摂理』や『現象』といったものを擬人化した存在)。準観測者。)』を合わせて創り出した。
これが『生命の樹』の最上部、『王冠(ケテル)』、『知恵(コクマー)』『理解(ビナー)』といった『原形世界(オーラム・アツィルト)』の更に外側、 『無(アイン)』『無限(アイン・ソフ)』『無限光(アイン・ソフ・オウル)』といった世界のレベルのお話で、このあたりに最上位の〈全知神〉、もといそ の親玉である〈記録者(書)〉(アカシック・レコード)が存在している。

・……いきなり話がとんでもなくスピリチュアルな方向に飛びましたが(ぶっちゃけ、最先端物理学とオカルトって結構紙一重なところがあるのよね~)、ようするに、ダレフ、カナート、リフ、エリィ、そして殿下の5体の魔皇は、同じ原作者が作ったスターシステム適応クラスの花形キャラクターで、『起源』が異なるラフィー、イグナツは別の原作者ないしキャラクターデザイナーが作成した『俺の中の最強キャラクター』という事。
彼らが活躍するフィールドは、複数の『原作者』、もとい創作集団によって競い合うように作成されるシェアワールドである。(某渋ファンタジアとか聖杯戦争的な)

・『原作者』の筆が速く、アイデアマンなほど必然的にその作品数やIf設定が増えていく。この作品の広がりが『並行宇宙』にあたる。
花形キャラは、読者の支持と原作者の判断により、各作品間の『出演』や場合によっては『脚本のアレンジ(因果律干渉)』が認められている為、主な活躍の舞台となっている作品はもとより、あらゆる時間軸や場所に偏在する『他作品』にも平然と登場する。(『並行宇宙の移動と時間の無視』

・結果として彼らはあらゆる『作品』、もとい『宇宙』に偏在している事になり、『原作者』と直接対話しているこのブログ内の小話のような『メタ世界』(『上位宇宙』)においては、これを認識し、全ての世界の記憶と経験を持つが、各『宇宙』に存在している彼らの端末は、『その世界での役割を最も良い形で演じ切る為』、『わざと』他の世界や上位宇宙(メタ世界)の知覚・干渉において一定の制限を持つ。
これが『起源』によって定められたダレフ達各神様の端末体における『全能性の限界点』。設定上の『誓約』(=リミッター)というヤツになる。
(そりゃアナタ、下(本編)では宇宙をかけた死闘を繰り広げているのに、上(ブログ)では呑気にツーリングとか行ってるんですから、これを下(本編)の殿下が知っちゃったら色々興冷めですがな……)
そして、それぞれの『作品(並行宇宙)』内で、また『外宇宙』のような横の広がりや、『あの世』『この世』『地獄』といった縦の次元の広がりがあったりする為、この世界観の上下関係と広がりがエンドレスに続いていく事になり、いわゆる『多元宇宙』という概念が登場する事になる。(さあ、いよいよわけがわからなくなってきました……!)

・ここでまた、視点をまたミクロからマクロに戻して。
この『原作者』の『作品』が、仮にアニメ化したり、そこから更にファンアイテムとして同人誌が作られるようになったりすると、『原作』と微妙に設定が違う『作品』の『多元宇宙』がまた別に発生する事になる。
この『多次元宇宙』の乗算の繰り返しが『○次多元宇宙』というハイパーインフレ世界を生み出していく。
つまりキャラの人気度=最強度。

なにこれ恐い。もうわけが分からないよ。

……なんだか書いているうちに、脳内を整理するはずがさらにごちゃついてきてしまった感がありますが(汗)、とりあえず、『最強クラスのキャラというのは、アホみたいな規模で活動出来るんだな』という事と、普段管理人が『……『ウルカヌスの柩』ぐらいシンプルな話だったら、『エンペラーズ・ハイ』の筆ももっとサクサク進むのに……』と言っている理由を察して頂ければ十分です。

■『かおす本舗』における宇宙の階層図・まとめ■
起源(宇宙の天秤・混沌の渦)……原作者・制作スタジオ・企画スポンサー

インペリアルクラスの高位天魔……現場監督兼主演級俳優。『世界』に対して基本的には原作側の意図を汲んだ演出を行うが、時に原作者やスポンサーと直接コンタクトをとり、自分の我を通す事もする。

その他天魔……助演俳優から脇役まで。それぞれの演技力や人気に準じた範囲で、脚本にアドリブを交える事も可能な人達。場合によっては、制作側の裏事情や知らなくてもいい世界を覗いてしまう人も。

黄金の種族(真祖吸血鬼)……ADを始めとした現場スタッフ。天魔が効率よく作品を創り上げる為の手助けをする。基本的にサラリーマンなので、上の命令には逆らえない。
運や才能に恵まれると俳優陣と仲良くなれたりもする。

鉄の種族(人間)……エキストラ。一般人。たまにセリフのある役や制作の一部に関わる人(魔術師)になって、『作品』作りという真理の探求に目覚めてしまい、社会のダークサイドに落ちたりする。
偶然が重なった結果、周囲の反対を押し切って大手プロ所属の超人気俳優(ダレフ)と結婚してしまったのが、聖華。

……ざっとこんな感じ。

追伸:ところで以前の記事で『全知神は任意全能』と書きましたが、ドラえもんと違って道具の類は必要ない+設定上時間無視が可能なので、カナートはフツー に『常時全能(一次多元限定、多分・汗)』ですね……『全知神』というシステム全体だと更に上にいっちゃうけど……ひいぃいい。

……ただこんなとんでもない設定でもダレフさん達は中間管理職なわけで、規模は違えど『巨大あとがき世界』でL様にいびられる部下Sと立場的には大差ないのかもしれないな、と思ったり。

起源『部下K!なんかもう、アンタんとこの世界全然イケてないわよ!つか、アンタの兄貴やんちゃし過ぎでしょ!なんとかしなさいよ!!(ピンヒールでげしげし)』
カナート『し、承知しております……
(以下小声で)……でもそもそもの原因は、アンタが兄貴にそういうキャラづけをしたからじゃねーか……』
起源『あ !? なんか言った !?
カナート『いや、なんでもありません……(しくしく)』

なんか一人で色々背負っているカナートさんが可哀想になってきた。

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