厨二病の世界(その2)

(初出:November 04 [Sun], 2012)

さて、約1年という恐ろしく悠長なインターバルをおいて、これまたダラダラと続いております本連載ですが、3回目にしてようやくネタバレの本題に入ります。

流れとしてはこの手のステータス記事の場合、通常主人公から順当に上げていくのが常道なのですが、うちの場合、主人公がむしろラスボスというか、アビリティが話のネタバレというかキモに直結しているというアレな設定の為(あと約1名、80年代の特撮の次回予告並みに凄まじいネタバレ要素を持っているのがいますが、素知らぬ顔で開帳予定)、作者が当たり障りのないと判断したキャラから適当に紹介していく事にします。

とはいえ、基本、ダレフの〈全知〉以外は長らくオンラインでは非公開だった設定ばかりなので、格闘ゲームのスキル集とか、某サーヴァントのクラス表とか好きな皆様にはそれなりに楽しんで頂けるのではないかと。

では、お付き合い頂ける方は、『続きを読む』からどうぞ。
最初から全力全開で長いです。

・ダレンフィム=ソルフィス=アフラロイド
称号:〈全知神〉
現象界における活動形態:成人男性
身長:185cm
体重:71kg

■スペック■
魔力容量(最大MP・ガソリンタンクの大きさ):B
演算処理能力(魔術等各種タスクの実行規模・速度。回転数):EX
格闘戦能力(白兵戦への適応度):A
火力(武装・魔術等の攻撃力):D-(元はB)
機動性(敏捷性・瞬発力):A+
出力(トルク):B
防御力(耐久性):A
固有兵装(神器):─
特殊能力:EX

■特徴■
あらゆる能力値が高いレベルでまとまったオールラウンダータイプ。
固有スキルである〈全知〉は作戦指揮に無類の強さを発揮するアビリティであるが、本来は多対一での戦闘と、もう一人の〈全知神〉への牽制を想定して調整された神体である為、単騎でも十二分過ぎる程に強大な破壊力の行使が可能。
かつては〈最強〉の名の下、真に不可侵の存在であった。
現在は神威を発現せしめるのに必要な法門(≒魔術回路)の多くが封じられている状態の為、基本後方での指揮・援護に徹し、戦局の第一線からは退いている。
結果、有り余る余剰魔力は、自らが亡き親友と体系化した魔術を通し、積極的に臣民へ分け与えているという、かつての姿からは考えられないほど穏やかな統治者になった。
とはいえ、〈全知〉の能力による情報戦への絶対性は未だ健在であり、その他の追随を許さぬ一点が、彼を畏怖の対象として君臨させ続けている。

■特殊能力・固有兵装■
〈全知〉
前回の記事参照。

■神黙の役■
ダレフの妻である聖華の住まう世界で以前起こったとされている、神と魔の最終戦争。〈聖戦〉とも呼ぶ。
〈光明神〉ウィドラゼフと〈狂神〉ダレンフィムが世界の覇権をめぐって死闘を繰り広げ、ウィドラゼフが相打ちになる形でダレンフィムを滅ぼし、平和を守ったと伝説では語られている。
しかし、闇に葬り去られた真実の〈聖戦〉は、およそ次のような経緯によって勃発した。
当時、現地の魔族(=敵対神族。別名・同業他社)との長きに渡る戦いで疲弊し、世界秩序と自らの権能を維持できなくなりつつあった神々は、さらなる人類 の台頭に危機感を抱き、「世界浄化」の大義名分の下、彼らの掃討を計画した。その計画の実行者として任ぜられていたのが、異世界(=別星系)より召喚され た至高神・ダレンフィムであった。
当初は戦いに倒れた本来の主神の代行として、天軍の要にあった彼であるが、やがて正統な帝神であるウィドラゼフが戦線に復帰すると、次第に彼は、その処遇を持て余されるようになっていった。
ひとまず、その高い戦闘能力は今後も利用価値ありとされ、以前にも増して「危険因子の殲滅」に専念するように命じられると、彼は厄介払いも同然に、追い やられた下界を彷徨う事となった。ダレンフィムと真っ向から対立する事を恐れた諸神は、彼の消耗による自然消滅も狙ってこの任に就かせたらしいが、これが 彼らにとって完全に不測の事態を招く結果へと繋がってしまう。
召喚された当初より、同族の在り様に失望しきっていたダレンフィムは、これを機にあっさりと神々から離反。
「イレギュラー」の介入により、あまつさえ全天に対し宣戦布告した。
彼はその圧倒的な実力でもって数千に及ぶ同族を封滅し、事態に乗じて覇権を手中にしようとした敵対勢力をも廃した。
戦いはもはやダレンフィムの完全勝利に終わるかに見えたが、ウィドラゼフとの最終決戦において、辛くも相手を滅ぼす事に成功するものの、自らも〈誓約〉 を無視した結果による過剰負荷によって活動停止に追い込まれる。そのまま自己封印状態に入り、歴史の表舞台からしばしの間退場する事になった。
その間、何とか体制を立て直したウィドラゼフ一派の残党により、都合よく脚色された歴史がすっかり定着してしまった為、ごく一部の地域を除き、彼の名誉は未だ回復されないままでいる。

■〈誓約〉■
……弱点らしい弱点というものが存在せず、限りなく〈全能〉かつ〈永劫不変〉に近い高位天魔が持つ、この宇宙における唯一の縛り。一種の機能的自爆装置。仕組まれた構造的欠陥。トリガー・オブ・アポトーシス。
生まれついてから滅びるまで縛られる事になる、秩序を支配するものが秩序によって裁かれる法の事。呪い。
(以下ネタバレ)
周囲にはウィドラゼフとの戦闘における負傷が原因で能力の大半が失われたと認識されているダレフだが、本来問題にならない程の実力差があったこの対戦で、五分五分にまで『追い込まれてしまった』のは、開戦の時点で既に、彼自身が自らの手で最強を約束されたはずの魔術管制や防御に必要なシステムの大半を自壊させてしまっていた為である。
──本来、あまりにも強大かつ特殊な存在である〈全知神〉の素養を持つ天魔は、その世界を終始己が内で完結するように創られている。
即ち、能力の継承は他者の交わりを経ることなく、先代の個体が活動期間においてフィードバックした情報を基に、よりその宇宙に適応し、かつ能力的に精製された個体が〈起源〉より生み出される。
〈年代記〉の記録者であり守り手であるその存在が、観察するべき宇宙に住まう者と交わり、その叡智の欠片と力分けを与える事は、自らに与えらた使命と在り様を否定する事であり、最大の禁忌である。
……結果、聖華という一個の命に惹かれてしまい、ごく人間的で局所的な〈愛情〉に目覚めてしまった時点で、神様としてのアイデンティティを否定してしまったダレフさんは(この時点で精神生命体としてかなり致命的)、大幅に弱体化。あまつさえ勝手に子作りまでしてしまったから、さあ大変。
〈全知神〉として完全にアカシック・レコードから〈欠陥品〉認定されたダレフさんの武装の大半と権限は、強制シャットダウンを受けて使用不能になってしまったのでした。
答え:ウィドラゼフ殆ど関係ない。本人が普通の男の子に戻りたくなっただけ。
しかし、エラー品が生み出した更にエラー品はどうなるの?とか、ダレフ父さんて正直なところ元・〈全知神〉だよね、というのは、これから本編でツッコミまくるところかつ長くなるので、また別の機会に。

■■■

……とりあえず、これまでで一番情報開示がされているダレフ父さんから、どこかのサーヴァント風にフォーマットをこしらえてみました。
しかし、今更ながらこんなラスボス仕様なキャラが基準点になるあたりが、色々間違っているというか無茶ぶり極まりない感じですが、もう気にしない。←
ちなみに地味に格闘能力が高く、固有兵装(神器)がないダレフ父さんの戦闘スタイルは、『ウルカヌス』のルカさんと同様、素手で殴る・蹴る・投げ飛ば す、な顔に似合わぬワイルドっぷり+通常攻撃に飛び道具(ビームとか)がいきなり入ってくるという某格ゲーの初代ラスボスを思わせるチート仕様(『ドラゴ ン○ール』と言った方が分かりやすいか)です。CPU戦以外で使用すると友達を無くすので気をつけましょう。

信じられるか?このスペック表で七大魔皇最弱なんだぜ……
(いやまあ、かつてはブッチギリで最強ランクだったんだけどさ……)

しかしおかしい。本当は今回の記事でリフの能力まで書いてしまうつもりだったのに……
なんか見本がえらく長くなってしまったので、次回に続きます。←

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